第三十三段
未訳原文
今の内裏作り出だされて、有職(いうそく)の人々に見せられけるに、「いづくも難なし」とて、すでに遷幸の日近くなりけるに、玄輝門院御覧じて、「閑院殿の櫛形(くしがた)の穴は、まろく、縁(ふち)もなくてぞありし」と仰せられける、いみじかりけり。
これは葉(えう)の入りて、木にて縁をしたりければ、誤りにて直されにけり。
今の内裏作り出だされて、有職(いうそく)の人々に見せられけるに、「いづくも難なし」とて、すでに遷幸の日近くなりけるに、玄輝門院御覧じて、「閑院殿の櫛形(くしがた)の穴は、まろく、縁(ふち)もなくてぞありし」と仰せられける、いみじかりけり。
これは葉(えう)の入りて、木にて縁をしたりければ、誤りにて直されにけり。