第百二十四段
原文
是法法師は、浄土宗に恥ぢずといへども、学匠を立てず、ただ明け暮れ念仏して、やすらかに世を過ぐすありさま、いとあらまほし。
現代語訳(訳:きよしち - 2026-10-08)
是法法師は、浄土宗の教えにおいて引けを取らない人物であるが、学識ある僧として自らを誇示することはせず、ただ念仏に明け暮れて、穏やかに世を過ごしている。その様子は、まことに理想的である。
コメント
何かと批判の多い兼好法師ですが、兼好法師の考える理想の生き方をしている人が出てきました。名声などにこだわらず、ただ念仏に明け暮れ、穏やかに暮らす。これこそが理想的な暮らしの一例だということです。
何かと騒がしい世の中で、人間に必要な四要素(第百二十三段参照)以外を求めず、ただ静かに過ごす。私もそのように生きたいものです。