第二百五段

未訳

原文

比叡山に大師勧請(だいしくわんじやう)の起請(きしやう)といふことは、慈恵僧正書き始め給ひけるなり。

起請文といふこと、法曹にはその沙汰なし。いにしへの聖代、すべて起請文につきてをこなはるる政(まつりごと)はなきを、近代のこと流布したるなり。

また、法令(はふりやう)には、水火に穢れをたてず。入れ物には穢れあるべし。