第百六十六段

未訳

原文

人間の営みあへるわざを見るに、春の日に雪仏(ゆきぼとけ)を作りて、そのために金銀珠玉の飾りを営み、堂を建てんとするに似たり。その構へを待ちて、よく安置してんや。

人の命ありと見るほども、下より消ゆること、雪のごとくなるうちに、営みまつこと、はなはだ多し。